油圧シリンダー オーバーホールと保守のための知恵
このページは皆さまが油圧シリンダーを保守するために役立つ情報をまとめております。
当社の長年の経験より、「これは」と思うものを掲載しましたので、技術的な疑問などのお問い合わせは当社メールまでお願い致します。
1) 油圧シリンダー修理を自分でした方がよい場合と 油圧シリンダー修理を外注化した方が良い場合
まず、油圧シリンダー 種類での圧力の区分化をします。
【低圧 7Mpa以下】、【中圧 7Mpa~21Mpa】、【高圧 21Mpa以上】と、当社では定義しております。
(※詳しく書くと高圧は70Mpa以上という方もいらっしゃるので、ここは省略いたします。)
修理の判断はその圧力の大きさによって変わります。
結論から申し上げますと、
ここでいう修理は、新品に取り換える事ではなくて、「油圧シリンダー パッキン交換、パイプの製作、ロットの製作など」です。
自分で修理ができるもの、できないものの理由ですが、まず、
理由としては、内圧が高くなるためにパイプの強度が問題になるからです。
内圧を計算し、材料の強度を確認しなくてはダメなのです。
「このように作ってあるから」と考えて製作したものが、結果強度が足りなかったりと危険です。
とくにアルミを使用して軽量化してあるものに関しては、「材質の選定」「熱処理の種類」「強度のシミュレーション」をして、ムダな肉を計算して落としている場合がありますので、自己判断での修理はおやめください。
2) 外国製の油圧シリンダーは、油圧シリンダー パッキンだけの問題ではなく、他にも問題が出ます!
アメリカ製の油圧シリンダー 修理をしたい、また新作をしたいと思うことがあると思います。
一般にアメリカはインチサイズですので、日本の油圧シリンダー パッキンは使用できません。
その為市販品のパッキンの使用は諦めるしかなさそうですが、インチサイズのパッキンの製作はできますので、油圧シリンダー 修理も製作も製作することは可能です。
しかし、もっと「大きな問題」があります。
油圧シリンダー 構造で、油を供給する場所をポートと呼ぶのですが、その「大きな問題は」、油の給油口のネジのサイズなのです。
日本ではネジの規格サイズのRc1/4~Rc1インチ、高圧ではPF1/4またはM14P1.5(理研製)を使用しています。
しかし外国となるとそうはいきません。
実際に当社であった事例をあげますと、油圧シリンダーの中にUN(ユニファイ)ネジのポートがあったことがありました。
このUNネジは、日本ではタップの規格がありません。
その時は特殊でなんとか見つけましたが、外国製は基本ポート(給油口)のネジまで心配する必要が発生します。
その為に油圧シリンダー修理をする際には、できれば継手を借りる、または特殊な交換継手を作ることも考えられるのです。
3) 油圧シリンダー オーバーホールした後に、取り付けが悪く寿命を縮めることもあります。取り付けは慎重に!
「油圧シリンダーを修理しました。しかし、半年もたたないうちに不具合が出ました。」
…という話を聞くことがあります。
そんな時、よく聞いてみると「油圧シリンダーのロットに横荷重がかかっている」というものがしばしばあります。
例えば油圧シリンダー 種類で「フート型(足取付がついており、場所に固定できるもの)」があるのですが、それを使用する場合は高さを合せている為にスライドが斜めになったりとかがあります。
油圧シリンダー 構造は、一見金属のかたまりなので頑丈そうに見えるのですが、中は繊細にできておりまして、構造上直線方向には強いのですが、横からの負荷には弱いのです。
その点を考えて、組み付け時に作業していただけると助かります。
また、新作する場合において、油圧シリンダーの横方向の負荷については、機械の製作者でないと分かりませんので、教えて頂けると助かります。
油圧シリンダー 構造にピストンという部分があるのですが、横方向の負荷についてお教え頂ければ、そこにブロンズを溶接して、横荷重対策をすることができます。
4) 油圧シリンダー オーバーホールをする際に、最低限知っておきたい油圧回路の基礎知識
油圧シリンダー 修理する際に、最低限 知っておいてほしい油圧回路について、説明いたします。
原因を絞ることによって、結果、修理になる場合でもコストダウンにつながりますので知っておいた方が良いです。
■まず、油圧回路図がありましたら、準備をして下さい。
取り換えて問題がなければ良いのですが、不具合の原因が分からず、「分からないけれどとりあえず油圧シリンダーを取り換えてみよう」と考えた時など、油圧回路図そのものに問題がある場合もあります。
そのような時は、油圧回路図がとても重要になってまいりますので、お願い致します。
■準備が整いましたら、次は圧力を知ることが大切になってまいります。
次に、圧力を表示する圧力計の確認。これは、重要です。
最近の圧力計は壊れにくいグリセリン入りが安価になったため、グリセリン入りのものが取り付けてある場合が多く、それでしたらほぼ心配はないのですが、古い物ですと壊れている事もございますのでもしそのようでしたら交換をしておきましょう!
■次によく見かけるものが、長年使っていて、バルブのリーク(油漏れ)が多い場合です。
「油圧シリンダーがよく下降する」、そのような事を言われることがあります。
その原因はほぼ『油圧シリンダーそのものが悪い場合』と『バルブが悪い場合』のどちらかです。
原因がどちらかなのかを確かめるには流量弁を下降方向に取り付けて、締めきっておきましょう。
そのようにして1日置いておきます。
それで下降するようでしたら原因はシリンダーにありますし、そのままでしたらバルブが原因の可能性大です。
このように、何かあった時は機器を分解して考えれば、原因は絞られてまいります。
業者に頼んで出張をしてもらい、機械全体から原因を探る所からはじめますとコストが上がります。
あらかじめ原因を絞り、確認をする場所が減るだけでも安く上がることになります。
5) たいとる
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
6) たいとる
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
7) たいとる
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
あ
お問い合わせはこちらから
◆「こんなシリンダーほしいんだけど」とお思いの方は ぜひ、当社にお声をおかけください。 また、仕様に近い商品群をご覧ください。 当社、スタッフが御社の希望を叶えたいと思っております。 |
↑クリックでメール、お電話、FAXなどでのお問い合わせ方法ご案内のページへとびます。
|